便利さの裏にあるもの

携帯電話の便利さと、環境・健康への影響の狭間で

 いまや携帯電話は生活の一部になっているといっても過言ではありません。高齢者には無縁のものと敬遠されていた方も多いのでは思えますが、テレビのCMでヒットしたやさしい操作の携帯をもって、行動的になったお父さんの姿に、家族がものすごく喜んでいる情景は、家族愛に裏打ちされた消費を「善」という位置づけで視聴者にアピールしているように思います。
 どこにいても電話が使えることの便利さはその分リスクも伴います。電波がどこにいても届いているということは、電磁波の脅威にさらされていることです。健康被害も報告されていますが、電磁波の影響を特定することは、現段階では立証しにくいのです。
 便利さを追求してきた私たちはその分、失くしたものも大きいといえます。次世代の子どもたちに、良い環境を残していく責任があります。自然の中に生まれてきた人類が自然を壊すような生き方をすると、その代償は計り知れないものとなることだけは明らかです。
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