~~~根深いジェンダー差別発言~~~

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森会長による、女性差別発言「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」「誰か一人が手を挙げると、自分も言わなきゃいけないと思う」と発言したことが問題となり、2月4日に発言撤回の謝罪会見をおこないました。しかし、記者の質問に対し「だから撤回させていただきます!といっている!」と逆切れ発言で、火に油を注ぐ結果となり更に炎上しました。

 

たとえ森会長が辞任したとしても、しなくても性による差別発言は人の心に生きづらさが残ります。ジェンダー平等の活動に取り組んでいる東大和・生活者・ネットワークとしてはこの発言は看過できず、許しがたいものがあります。オリンピック大会関係者や選手へのモチベーションへの影響が心配です。

 

男尊女卑が染み付いている方々が、権力を持ち、トップの座について

いる日本は世界に追いついておらず、セクシャルハラスメントや女性蔑

視の発言が繰り返されてきました。今回の発言により、ジェンダー平等

にズレがあることが、世界中に露呈されたといえます。また、十分な議論をせず、発言を控えることを「わきまえること」と評価することは、民主的な発想が欠けた組織運営の考え方で、民主主義の否定にも重なるものです。

 

男女格差を表すジェンダーギャップ指数が日本は153か国中121位です。特に政治分野での女性参加は国会議員で1割と少なく、多様な意見を反映するためにも女性議員の割合を増やす必要があります。東大和市議会でも議員定数22名中、女性議員は5名と22.7%とまだまだ少数です。性別が偏らない、多様性のある会議や組織での議論を求めます。

また、海外からは「黙っていないで」とのメッセージが出されています。これからも女性の視点を大切に活動していきます。                    (田尻)