江戸川区の自転車駐輪場を視察してきました

放置自転車ゼロ対策から新たな自転車文化を目指したまちづくり

自転車を出し入れしているところ
自転車を出し入れしているところ
メディアで江戸川区の「サイクルツリー」のことが紹介されていたのをみて、一度見学させて頂きたいと江戸川ネットにお願いし、このたび都議会議員の佐藤広典氏と一緒に4月30日にヒアリングと見学することができました。
 江戸川区は駅前放置自転車が かなりひどい状況で、平成13年には9038台の放置自転車だったが、平成21年までには12駅ある駅の10駅をサイクルツリーなどの自転車置き場に整備し、現在は放置自転車649台と23区内でも駅周辺の放置自転車率1.7%と区部ではダントツに改善することができたそうです。サイクルツリーは、円錐形(直径7m)の中心の棒から放射状に自転車を固定し収納されていく速さは、1台10秒ぐらいでそれはそれはみごとでした。私たちが見たのは船堀駅の地上型で1800台収容でしたが、他の葛西駅は地下型の駐輪場で9400台の収容量でした。1ヶ月の利用料金は、一般1.800円学生1.000円と多摩地域とかわらないリーズナブルな料金設定でした。
運営は駅別に一括業務委託されています。自転車の契約には、ある程度高さや幅など自転車の大きさに基準があり、前輪のサイドにICタグを付け、利用者は磁気の読み取りカードで出し入れをします。メリットばかりでもなく、デメリットもあります。機械のトラブルで自転車の出し入れができない…そんな時のために100台の予備自転車を確保してあるそうです。
建設費は船堀駅の地上型で4億2千万円だそうです。しかし国から1/3や都から1/3の助成を活用し建設したとのことでした。
 東大和市では無料の自転車置き場が確保され(歩道などを活用した…)シルバー人材センターの方々で整備されてはいますが、10時以降不在になると駅近くに駐輪されている状況です。特にモノレールの駅下など人が歩けないほどひどいものです。
私たちのまちに有料の駐輪場ができたら、市民のみなさんは利用してくれるのでしょうか?駅近・無料の「臨時自転車駐車場」はいつまでも臨時でいいのでしょうか?考えさせられました。有料は駅から200m以内に設置されないと有効ではないそうです。
武蔵村山市からの利用者も多いと思います。駐輪場でアンケート活動などして、まちづくりにつなげたいと思います。(田尻文子)